アナボリック・ステロイドとは

アナボリック・ステロイドとは、ドーピングなどに使われる筋肉増強剤のことで、筋肉の増強作用や男性的特徴の促進作用があります。アナボリック・ステロイドには短期間で筋力を増強し、運動能力を高める効果がありますが、その反面、さまざまな副作用があることも知られています。


アナボリック・ステロイドの副作用には、乳房の女性化や睾丸萎縮、精力減退、勃起不全などがあります。このように短期間で協議能力を強化できるアナボリック・ストロイドの使用は、スポーツマンシップに反するうえに、副作用により健康を害する恐れがあることから、ドーピングと呼ばれ国際オリンピック委員会(IOC)でも、その使用を禁止されています。


アナボリック・ステロイドが禁止薬物として、オリンピックでの使用を禁じられるようになったのは、1976年のモントリオール・オリンピック大会からです。
しかしアナボリック・ステロイドのような薬物の使用がなくなる気配はなく、監視の目をすり抜ける新種の薬物と、最新の分析技術によって薬物を見つけ出す検査機関とのイタチごっこだというのが現実ようです。

ドーピング検査などで陽性反応がでれば選手生命が絶たれる危険性もありますし、深刻なな副作用があるにもかかわらず、なぜアナボリック・ステロイドの使用はなくならないのか。不思議な感じもしますが、それほどプロのアスリートにとって、短期間で筋力や能力の増強をはかれるアナボリック・ステロイドは魅力的なのでしょう。